健保ニュース
健保ニュース 2020年10月上旬号
健保連理事会・臨時総会
事業計画・予算の変更を了承
健保連は9月24日に開催した理事会と臨時総会で、令和2年度事業計画の変更と収入支出変更予算について審議し、いずれも原案どおり了承した。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、健保連は一部の事業を変更または縮小、中止・延期することとし、事業計画と予算の変更を行った。変更する事業は、▽健保組合全国大会や各種会議の中止▽広報事業の見直しと実施時期の集中化▽集合型の研修会を中止し動画配信に変更─など。
新規に実施する事業は、政策活動などに関する調査など。また、感染の第2波や大規模災害時においても会員組合へのサービスの維持・迅速な情報提供等を図るため、システム関連の積立金を活用し、▽クラウドサービスなどを活用した健保連ネットワークの構築▽在宅勤務やウェブ会議に向けたパソコン、備品の整備─などに取り組む。
このうち健保組合全国大会は、全国から関係者が参集する大規模なイベントとなるため、開催は困難と判断し中止したが、別途、広報や渉外活動と連携した改革実現活動や健保組合の価値を高めるアピールの展開方法を改めて検討する。
政策活動に関する調査では、新型コロナウイルスの感染拡大で、患者などの受診行動や生活習慣、健康診断の受診意向にどのような変化があったのかを把握し、その結果を今後の政策活動に反映・活用する。
クラウドサービスなどを活用した健保連ネットワークの構築では、BCP(事業継続計画)の一環として、健保連本部などが被災した場合などを想定し、健保連イントラネットサーバーをクラウド化して、会員組合へのサービスの早期再開を図る。
これらの変更などにより一般会計予算は、経常収入が7月の総会(書面審議)で承認された変更予算から3900万円減の28億989万円、経常支出が同1億9000万円減の28億2684万円となり、経常収支差は1億5099万円減の▲1694万円となった。積立金の繰入や国庫補助金受入などを加味した一般会計全体は、36億8637万円となる。