HOME > けんぽれんの刊行物 > 健保ニュース > 健保ニュース 2020年9月中旬号

健保ニュース

健保ニュース 2020年9月中旬号

健保連本部・支部、健保組合が主催
10月に「健康強調月間」を展開
感染症対策に重点

健保連と健保連都道府県連合会、健保組合は10月1日から1か月間を「健康強調月間─生活習慣病予防普及月間─」として、健保組合加入者の健康づくりに向けた各種事業を展開する。

今年で55回目を迎える健康強調月間は、昭和39年の東京オリンピックを契機に国が提唱した国民的な体力づくり運動の流れを受け、41年から毎年10月に設定した。健康づくり事業の実施を通じて、加入者の健康の保持・増進に取り組むとともに、健康無関心層に気づきを与えることで、さらなる健康寿命の延伸につなげる。

今年度は世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響もあり、感染症対策に重点を置いた活動を展開する。こうしたなかで、多様な就業環境とそれに伴う生活様式の変化を踏まえた生活習慣の形成を促すとともに、健康不安の解消となる情報提供を行い、国民全体のヘルスリテラシーの向上に寄与することをめざす。

これまでは、健保連・都道府県連合会・健保組合が実施する事業をそれぞれ実施要綱に記載していたが、今回は三者一体となって感染症対策に向けた事業を展開することとし、具体的な事業として ①PR活動および各種情報提供②ポスターの作成と配布③スポーツ庁が推進する「Sports in Life」普及・啓発④感染症予防に関する情報提供、普及・啓発⑤特定健診・特定保健指導の推進への支援⑥がん対策の普及・啓発⑦関係機関への協力・連携─に取り組む。

このうち②のポスター作成・配布は、▽健康的な生活習慣を身に付けることが、免疫力を上げて感染症対策につながることから、生活習慣の改善を啓発する内容の健康強調月間ポスター▽新型コロナウイルスや季節性インフルエンザ、ノロウイルスなどの各種感染症に対する基本的な感染予防対策の励行を題材とした年間ポスター─の2種類を作成し、健保組合および都道府県連合会と連携し、周知・啓発を図っていく。

③のスポーツ庁が進める「Sports in Lifeプロジェクト」は、新型コロナウイルス感染防止に留意しつつ、生活習慣の一部としてスポーツを取り入れることをめざしている。また、同庁の「FUN+WALK PROJECT」では、国民の健康増進を目的としてFUN+WALKアプリを活用し、日常的に取り入れられる「歩く」習慣の定着を推進している。健康強調月間では、これらのプロジェクト活動の趣旨に賛同し、本会ホームページやイントラネットを通じての情報提供やアプリの活用、ポスターの配布等に協力する。

⑤の特定健診・保健指導の推進への支援は、健診・保健指導の必要性について周知・啓発を図る健保組合加入者向けの動画や専門職向けの特定保健指導e?ラーニング動画を活用し、生活習慣病予防の重要性やリスク因子保有者を早期に発見する必要性を訴え、感染症予防を徹底した健診・保健指導のあり方、実施率向上につながる基盤を整備する。

⑦の関係機関への協力・連携は、健康強調月間の趣旨に沿った事業が他団体で行われる際は協力するとともに、事業主が同事業を展開する場合は積極的に連携し、健康経営の動向を見据えつつ、事業主とのコラボヘルス推進を図る。

第55回健康強調月間の事業は、厚生労働省、スポーツ庁、健康日本21推進全国連絡協議会、健康・体力づくり事業財団、中央労働災害防止協会が後援。日本赤十字社、結核予防会、日本病院会、全日本病院協会、日本人間ドック学会、日本総合健診医学会、日本人間ドック健診協会の協力を得て実施する。

けんぽれんの刊行物
KENPOREN Publication

2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年