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健保ニュース 2020年8月下旬号

令和2年健保組合医療費の動向
5月診療分 医療費は前年比16.48%減
4月から伸び率はさらに減少

健保連はこのほど、健保組合医療費の最近の動向(令和2年4・5月診療分)をまとめ、公表した。

健保組合医療費の最近の動向は、社会保険診療報酬支払基金で処理されるレセプトデータのうち、健保組合請求分について、請求月にもとづき医療費、レセプト件数、日数、伸び率などの基礎数値を集計したもの。

それによると、医療費総額の伸び率は4月が前年比15.55%減、5月が同16.48%減で、それぞれ大きく減少していることが明らかになった。

また、延べ日数(延べ処方箋枚数)の対前年伸び率は、4月が医科入院14.48%減、医科入院外29.24%減、歯科21.67%減、調剤27.48%減、5月が医科入院15.48%減、医科入院外28.40%減、歯科16.59%減、調剤27.20%減で、いずれも減少したが、特に医科入院外と調剤で大幅に減少していることがわかった。

医療費総額の対前年伸び率は、2月の2.13%増、3月の7.97%減、4月の15.55%減、5月の16.48%減と1か月毎に減少幅は拡大しており、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う患者の受療行動への影響が色濃く反映された結果となった。

他方で、医科入院外における1日当たり医療費の対前年伸び率は、4月11.22%増、5月9.58%増と大きく伸びており、急を要する比較的重度な疾患で受診していることも想定される。

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