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健保ニュース 2020年7月中旬号

支払基金・2年4月診療分
前年同月比 件数22.9%減、金額10.2%減
健保組合分の確定金額12.7%減

社会保険診療報酬支払基金は1日、令和2年4月診療分の診療報酬確定件数と確定金額の状況を公表した。4月分の総件数は前年同月比22.9%減の7432万件、総金額は同10.2%減の9460億円だった。医療機関の稼働日数は、前年同月より1日多い25日。新型コロナウイルスの感染拡大により、政府は4月7日に東京など一部の地域に緊急事態宣言を発令したのに続き、16日には全都道府県に拡大した。これにより、患者が院内での感染を恐れて受診を控える傾向も指摘されるなど、医療費の動向が注目されていた。

4月診療分の制度別の件数は、医療保険6066万件(前年同月比22.1%減)、各法1366万件(同26.2%減)となっている。診療種類別では、医科3870万件(同24.2%減)、歯科961万件(同22.3%減)、調剤2585万件(同21.4%減)だった。

制度別の金額は、医療保険7453億円(同11.3%減)、各法2008億円(同5.6%減)。診療種類別では、医科6423億円(同11.7%減)、歯科855億円(同12.7%減)、調剤2020億円(同4.9%減)となっている。

管掌別の金額は、健保組合2481億円(同12.7%減)、協会けんぽ4256億円(同10.2%減)、船員保険15億円(同4.4%減)、共済組合702億円(同13.3%減)だった。

医療保険の内訳をみると、被保険者が同6.6%減だったのに対し、被扶養者は同20.6%減で、家族分の減少が大きい。なかでも、被扶養者のうち未就学者は同33.6%減と大幅な減少となった。一方、65歳以上75歳未満の前期高齢者(一般)は1.8%増だった。

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