健保ニュース
健保ニュース 2020年7月中旬号
元年社会医療診療行為別統計
1件当たり点数 入院2.2%増、外来1.3%増
薬局調剤は1.3%増に反転
厚生労働省は6月24日、医療保険行政の基礎資料を得ることを目的とした「令和元年社会医療診療行為別統計」の結果を公表した。レセプト情報・特定健診等情報データベースに蓄積されている元年6月審査分の医科8510万2940件、歯科1849万3143件、調剤5412万2461件のレセプトを全数集計し、前年と比較したところ、医科診療のレセプト1件当たり点数は入院が前年比2.2%増、入院外が同1.3%増で、いずれも前年から伸びた。歯科は1件当たり点数が最も高い歯冠修復・欠損補綴の伸びが低下し、同3.9%減少。薬局調剤の1件当たり点数は同1.3%増加し、薬価引下げで4.3%減少した前年から反転した。令和元年は2年ごとに行われる診療報酬改定の狭間の年で、医科診療の点数の伸びは、高齢化の進展等による自然増の反映と想定される。