健保ニュース
健保ニュース 2020年6月中旬号
支払基金・2年度委託金
健保組合457億円
前年度比5.9%増
支払基金は4日、令和2年度の委託金の状況を公表した。健保組合分は前年度比5.9%増の457億355万9千円、共済組合分は同3.0%増の133億2226万2千円で、総額は同5.2%増の590億2582万1千円となることがわかった。
委託金は、保険者が個別の事情や災害などで診療報酬を期日までに納入できない場合、医療機関・薬局への支払いに充当される。保険者は、前年の7月診療分から9月診療分の最高月の診療報酬0.15か月分相当額を預託する仕組みで、前年度の委託金額から10%以上増減した場合に追加請求もしくは返還となる。
対象となる1409健保組合・支部のうち、2年度の追加請求は518組合・支部で合計27億2913万円、返還は159組合・支部の合計1億8940万5千円で、追加請求が返還より多かったため、委託金額は全体で差し引き25億3972万5千円増加した。共済組合は全131組合のうち、追加請求が24組合の4億450万2千円、返還が5組合の1684万1千円となり、全体で3億8766万1千円増加した。
なお、協会けんぽは、旧政府管掌健康保険における支払方式を継続し概算・精算方式をとっているため、委託金は納入していない。