健保ニュース
健保ニュース 2020年6月上旬号
健保連が令和3年度政府予算概算要求へ要望
健保組合への財政支援の早期実現を
拠出金負担、新型コロナで危機的状況
健保連は、「令和3年度政府予算概算要求に向けた個別要望事項」をまとめ、5月12日付で厚生労働省の濵谷浩樹保険局長あてに提出した。健保組合財政は、過重な拠出金負担により逼迫し危機的状況にあるうえ、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で企業業績の悪化による賃金・賞与の減少と、それに伴う保険料収入の急減など、過去に類を見ない甚大な悪影響が生じることも想定されると訴え、今年度における緊急的予算対応とともに、健保組合に対する財政支援措置の早期実現を強く求めた。個別要望事項では、▽新型コロナウイルス感染症による健保組合の財政悪化に係る財政支援措置▽高齢者医療のための拠出金負担に対する財政支援措置等▽ICT化への対応に関する財政支援措置▽特定健診・特定保健指導およびデータヘルス推進のための措置─など、6項目を柱に据え、適切に取り組むよう要望した。このなかで、拠出金負担に対する財政支援措置では、3年度も2年度と同様に720億円の予算額を確実に確保するとともに、負担増に見合った補助額の拡充を強く要望。さらに、全世代型社会保障検討会議の中間報告を踏まえ、後期高齢者の2割負担導入など現役世代の負担軽減に確実につながる制度改革の早期実現を求めた。(健保連「令和3年度政府予算概算要求に向けた個別要望事項」の全文は次のとおり)