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2018年1月中旬号
社会保障審議会医療保険部会の専門委員会は12月27日、治療用装具の不正対策案を了承した。療養費の支給申請手続きを通知で定め、医師の指示を受ける前に採寸した場合に支給しないことを明確にする。特に不適切な事案の多い靴型装具は、写真の提出を原則化する。
拠出金軽減助成は720億円─30年度組合関係予算
政府は12月22日の閣議で30年度予算案を決定し、これに伴い健保組合関係予算案が決まった。高齢者医療運営円滑化等補助金の支援金等負担金助成事業費は736.6億円を計上し、このうち高齢者医療への過重な拠出金負担を軽減する財政支援に29年度と同額の720.4億円、適用拡大に伴う支援に16.1億円を見込んだ。
協会けんぽが30年度に4511億円黒字
全国健康保険協会は12月26日、協会けんぽの30年度収支見込を公表した。医療分は、加入者増と賃金上昇によって収入が直近の29年度見込比3.9%増の10兆3468億円、支出が同3.4%増の9兆8957億円にとどまると推計した。その結果、単年度で4511億円の黒字となり、30年度末の準備金残高は2兆6512億円に達する見通し。
中医協が30年度改定へ「議論の整理」
中央社会保険医療協議会は12日、30年度診療報酬改定に向けた「議論の整理」を取りまとめた。焦点となる入院医療に関する評価体系の再編をはじめ、かかりつけ機能や多職種・施設連携の評価、オンライン診療に対する評価の新設などの方向性を示した。健保連が提言した抗精神病薬や保湿剤を適正化する方向性も盛り込んだ。