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2017年9月下旬号

協会けんぽの30年度の保険料率設定をめぐって、14日の運営委員会では複数の委員が現行の平均料率10%の据え置きが妥当との見解を示すなか、引き下げを強く主張する委員もいるなど意見が分かれた。

30年度診療報酬改定へ政策提言─健保連

健保連は14日、30年度診療報酬改定に関する政策提言を厚生労働省に提出した。「薬剤服用歴管理指導料」と「歯科疾患管理料」の対象患者を絞り込むべきと主張したほか、市販品が流通する「保湿剤」について、外来で皮膚乾燥症に対して単独処方した場合に保険適用外とする必要性を指摘した。

28年度医療費が14年ぶり減少─厚労省

厚生労働省は15日、「28年度医療費の動向」を発表した。自費診療などを除いた概算医療費は前年度比0.4%減の総額41.3兆円だった。前年度に薬剤費が高騰した反動や診療報酬マイナス改定が影響し、14年ぶりに減少したが、27年度から2年間を平均すると1.7%伸びており、年率2%程度ずつ増加する傾向は変わっていない。

32年度まで黒字維持─協会けんぽ・5年収支見通し

全国健康保険協会は14日の運営委員会で、29~33年度の5年収支見通しを提示した。10%の平均保険料率を維持した場合、32年度までの4年間は単年度収支で黒字を計上すると見込んだ。これを受けて運営委員会は、30年度の保険料率設定の議論に着手。年内に平均保険料率、年明け1月に都道府県別の保険料率を決定する。

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