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2016年11月中旬号
社会保障審議会医療保険部会は2日、柔道整復療養費とあん摩マッサージ指圧、はり・きゅう(あはき)療養費の両専門部会を開き、運用改善に向けて議論した。健保連の幸野庄司理事は、受領委任制度を問題視し、同制度をあはき療養費に拡大する議論に不快感を示した。
療養費不正対策の工程表案を提示─厚生労働省
厚生労働省は2日、療養費の不正請求を防止するための対応スケジュール案を社会保障審議会医療保険部会の専門委員会に提示した。老人ホームなどに金品を払って患者紹介を受けた施術所に対する療養費の支給停止について、今年度中に結論を出し、来年度の運用開始をめざす。次期改定に向けて長期・頻回施術の実態調査などを実施する。
適用拡大で健保組合の28年度拠出金は180億円増
社会保険診療報酬支払基金は10月31日、10月からの短時間労働者への社会保険の適用拡大の影響を反映した28年度後期高齢者支援金や前期高齢者納付金などの徴収決定額を公表した。適用拡大の影響は健保組合に集中し、拡大前の決定額に比べ全体で180億円の大幅な負担増となった。健保組合の徴収決定額は4兆102億円となった。
女性は乳がん52.2%─がん8疾患医療費・健保連調査
健保連はこのほど、1124健保組合からの26年度レセプトデータをもとに、がん8疾患の医療費などを取りまとめた「悪性新生物(がん)の動向に関する調査分析」を公表した。8疾患における医療費を男女別にみると、女性の場合、乳がんが52.2%と半額超を占め、1入院当たりの医療費でも55.5万円と最も高かった。