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2016年9月上旬号
厚労省は8月30日、柔整療養費等検討専門委員会に議論の整理案を示した。健保連の幸野庄司理事は不正請求防止の早期実施を求めるとともに、あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費に受領委任制度導入を提案した厚労省を強く批判し、「整理案をまったく評価できない」と断じた。
拠出金への支援拡充は検討課題─29年度健保組合予算概算要求
厚生労働省は8月26日、29年度予算概算要求をまとめ、健保組合関係助成費に450億9593万円を計上した。高齢者医療支援金等負担金助成は、被用者保険の拠出金に対する支援拡充が予算編成過程の検討課題となり、年末の予算編成で額が大きく変わることが予測される。政府方針に則し、予定通りに合計720億円が確保されるのかが焦点となる。
29年度社会保障費は実質6400億円増─厚労省概算要求
厚生労働省の29年度予算概算要求で一般会計規模が31兆円を突破した。医療、年金、介護などの国庫負担は28年度当初予算から6601億円増の9.1兆円を計上したが、内閣府に昨年度移管した保育所運営費等が200億円減少するため、社会保障費の自然増は実質6400億円になる。政権の戦略的課題に重点配分する特別枠は2167億円とした。
柔整・あはき0.28%引き上げ─10月療養費改定
政府は柔道整復、あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう(あはき)の療養費をそれぞれ10月から2.8%引き上げる。社会保障審議会の医療保険部会は8月30日に専門委員会を開き、料金項目ごとの改定案を了承した。適正化するのは、あはき療養費のうち施術所から2㎞離れるごとに算定できる往療距離加算のみ。柔整の同加算は据え置く。