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2014年9月中旬号
健保連の白川修二副会長は11日の記者会見で、25年度健保組合決算見込の集計結果を踏まえ、赤字額は縮小したが、健保組合財政は確実に悪化しているとの懸念を表明。高齢者医療費の負担構造改革の実現へ、消費税財源を活用した公費投入を強く訴えていく考えを示した。
1162億円の経常赤字─25年度健保組合決算見込
健保連は11日、「平成25年度健保組合決算見込の概要」を発表した。経常収支差引額は1162億円の赤字で、高齢者医療制度創設以降6年連続の赤字。高齢者医療費の拠出金を賄うための度重なる保険料引き上げで、協会けんぽの平均保険料率10%以上の健保組合は198組合にのぼった。
厚労相は塩崎恭久氏─第2次改造安倍内閣
安倍晋三首相は3日、内閣改造を実施し、厚生労働相に第1次安倍内閣で官房長官を務めた自民党の塩崎恭久氏を起用した。塩崎厚労相は就任会見で、持続可能な社会保障制度を構築するため、国民から信頼を得る制度とすることが最も大切だと強調した。
4人に1人が負担増を容認─社会保障意識調査
厚生労働省は8月29日、「平成24年高齢期における社会保障に関する意識等調査報告書」を公表した。社会保障給付費は「給付水準を維持し、負担増はやむを得ない」と回答した割合が最も多く、4人に1人にのぼる。高齢者と現役世代の負担水準の意識は、「高齢者の負担増はやむを得ない」と「現役世代が負担すべき」の割合が拮抗した。