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Dr.石川のちょっと健康相談 vol.23

テレビやラジオでおなじみの石川恭三先生(杏林大学名誉教授・医師)に日常生活に感じるちょっとした不調について解説していただきます。これを機に、自分のカラダに目をむけてみてはいかがでしょうか。

寒い日が続きますが、体調を崩していませんか?2月のテーマは「カラダがだるい」です。

2月「カラダがだるい」

風邪を引いて熱がある、寝不足、働き過ぎや運動のし過ぎなどで、「カラダのだるさ」を感じることはよくあります。また、糖尿病、高血圧、低血圧、甲状腺疾患、悪性腫瘍、貧血、脚気(これはビタミンB1の欠乏によって生じる病気ですが、最近では、インスタント食品や糖分の取り過ぎや、たんぱく質の摂取不足などによって増えています)などの持病があって、その病気が“だるさ”の原因になっている場合も少なくありません。

心理的要因からだるさを訴える人もいます。ストレスから不安障害や軽いうつ病になり、体力が低下して、だるさや疲れを訴えやすくなるのです。

それまでは元気だったのに、ある日を境に、今まで経験したことがないようなひどい疲れやだるさに襲われ、それが長期間とれない状態が続くようになったら、それは単なる疲れではなく、「慢性疲労症候群」という病気かもしれません。

慢性疲労症候群による疲労は、日常生活に支障をきたすほどで、寝込むような状態が少なくとも6カ月以上も継続し、会社を休まなくてはならず、さらに、再発を繰り返します。

また、微熱や悪寒、頭痛、関節の痛み、原因不明の筋力の低下、リンパ節の腫れ、集中力の低下やうつなどの精神神経症状などをともないます。この病気はおもに20代後半から30代の働き盛りの人に多くみられます。

原因がはっきりしないだるさや疲労感が長引いているようなら、まずはかかりつけの医師に相談してみてください。

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