季節の健康レシピ
季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。
栄養価が高い缶詰で定番おかずをアレンジ

季節の変わり目で体調を崩しやすい3月。栄養が凝縮されたトマト缶とサバ缶で、免疫力アップを目指しませんか。
トマトの赤色は「リコピン」という成分で、過剰な活性酸素を抑制する抗酸化作用があります。体内で活性酸素が増え過ぎると免疫力の低下を招くため、リコピンの他にもβカロテンやビタミンCといった抗酸化成分を多く含むトマトは、春先の体調管理にうってつけ。しかも、リコピンは追熟(ついじゅく)によって量が増し、熱にも強いため、完熟トマトを加工した缶詰のほうが生のトマトよりも豊富です。食物繊維たっぷりのキノコ類を加えたトマトソースで、定番のハンバーグをヘルシーに頂きましょう。
パンプキンサラダにはサバの缶詰をプラス。サバはDHAやEPAを多く含み、血管の健康維持に役立ちます。缶詰なら骨まで食べられるので、カルシウムの補給にも最適。カボチャもトマトと同様にβカロテンやビタミンCが豊富な野菜の1つ。カレー粉を加えることで、スパイシーなサラダになります。
1人分466kcal、塩分3.6g

- フライパンにサラダ油、小さじ1を入れて火にかけ、玉ネギがしんなりするまで炒め、バットに広げて冷ます。
- ボウルに合いびき肉を入れ、塩、こしょう、ナツメグを加えてよく混ぜる。そこへ溶き卵→①で冷ました玉ネギ→パン粉の順に加え、よくこね合わせる。
- タネを2等分して丸め、中の空気を抜きながら楕円形にする。
- フライパンにサラダ油、小さじ2を入れて火にかけ、温まったら強火でハンバーグを焼き、裏返して両面に焼き色を付ける。
- 弱火にしたらふたをして3分半焼く。裏返して4分焼き、中まで火を通す。
- 〈トマトソースを作る〉④⑤で使用したフライパンにサラダ油、小さじ2を入れて火にかけ、ニンニクを炒めたらキノコ類を加えてさっと炒め、Aを全て加えてひと煮立ちさせる。
- ハンバーグをフライパンに戻し、再び煮立ったら塩、こしょう(分量外)で味を調え、裏返してからふたをして弱火で3分程度煮込む。
- 皿に盛り付け、パセリを散らす。
- POINT
ハンバーグを焼く際は、じっくり中まで火を通しましょう。上から押して、透明な肉汁が出るのが目安です。
1人分228kcal、塩分1.0g

- カボチャの皮をむき、一口大に切って耐熱容器に入れる。ラップをかけて500Wで5分30秒程度レンジにかけ、熱いうちに木杓子でつぶして冷ます。
- キュウリは塩を振りかけて揉み、5分程度置く。
- ボウルに①を入れてマヨネーズ、穀物酢、カレー粉を入れて混ぜ、そこへ玉ネギと、適度に水気を絞ったキュウリを加えて和える。
- 水気を切ったサバを加えて、軽く混ぜ合わせて塩(分量外)で味を調える。
楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)
2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。