HOME > 健康コラム > 季節の健康レシピバックナンバー > 今日もいきいき!旬ごはん vol.59

イキイキごはん

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。

今日もいきいき!旬ごはん vol.59

満腹&ヘルシー! 野菜がうまい韓国料理

寒さで活動量が減り、体重増加が気になる季節。食べ応え十分でカロリー控えめな韓国料理はいかがでしょうか。

ビビンパは、牛肉の代わりにこんにゃくを使用。こんにゃくは100g当たり5kcalと低カロリーで、糖質をほとんど含まないため、血糖値の上昇を抑制する食材です。主成分は
「グルコマンナン」という食物繊維で、便通改善に役立ちます。さらに、骨の材料となるカルシウムを多く含んでいます。

具材のホウレンソウとニンジンには、抗酸化作用のあるβカロテンが豊富。βカロテンは体内でビタミンAに変わり、目や皮膚、鼻や喉の粘膜の健康に関わる栄養素です。野菜はピリ辛のタレと薬味に漬け込むと、生のままおいしくいただけます。

レンコンのすり下ろしを加えたチヂミは、モチモチの食感がクセになる一品。レンコンはコラーゲンの生成に必要なビタミンCや食物繊維が多く、美肌作りをサポートしてくれます。抗酸化作用もあり、生活習慣病の予防にも欠かせません。

1人分358kcal、塩分2.8g

ご飯 1合分
こんにゃく 1/2枚
ホウレンソウ 60g
大根 100g
ニンジン 50g
白ゴマ 大さじ1

A
白ネギ(みじん切り) 20g
ショウガ(みじん切り) 1片
ニンニク(みじん切り) 1かけ分
唐辛子(刻み) 少々

糸唐辛子 少々

〈こんにゃく用タレ〉
コチュジャン・ゴマ油 各小さじ1
しょうゆ 大さじ1

〈ホウレンソウ用タレ〉
しょうゆ 小さじ2
砂糖・ゴマ油 各小さじ1/2
こしょう 少々

〈大根用タレとニンジン用タレ〉
塩・砂糖 少々
酢 小さじ1
  • こんにゃく用の調味料を合わせてタレを作る。
  • こんにゃくを5mm幅にスライスし、両面に格子状の隠し包丁を入れる。
  • 熱湯で2分ゆで、ペーパーで水気をしっかり取り①に15分以上漬け込む。
  • 〈薬味を作る〉Aをボウルに入れ混ぜ合わせ、白ゴマをすり鉢で軽くすり、ボウルに加えて混ぜ、4等分に分けておく。
  • ホウレンソウは塩ゆでして4cmの長さに切り、水気を絞り、調味料を合わせたホウレンソウ用タレと、④の薬味1/4量であえて30分以上置く。
  • 大根とニンジンは長さ4cmの細切りにし、それぞれを塩もみ(分量外)して10分以上置き、しんなりしたら軽く水気を切る。調味料を合わせた大根用とニンジン用それぞれのタレに、④の薬味1/4量ずつをあえて、30分以上置く。
  • フライパンを熱してこんにゃくを中火で炒め、④の薬味1/4量を加えてからめる。
  • どんぶりにご飯を入れ、具材を盛り付け糸唐辛子を添える。
POINT
野菜のタレへの漬け込み時間は15分程度でも大丈夫ですが、よりおいしくするなら、30分以上がおすすめです。

1人分213kcal、塩分2.2g

レンコン 300g
薄力粉 55g
卵 1個
片栗粉 大さじ1
塩 小さじ1/2
青ネギ 1本
ニラ 30g
乾燥小エビ 大さじ2

〈漬けダレ〉 
しょうゆ 大さじ1
穀物酢 小さじ1
  • レンコンは皮をむき、1/3ほどは薄い輪切りに、残りは全てすり下ろす。
    青ネギは小口切りに、ニラは3cmの長さに切る。
  • すり下ろしたレンコンと全ての具材をボウルに入れて混ぜる。
  • もったりとした状態になるように、大さじ3程度の水(分量外)を調節しながら加えていく。
  • フライパンにサラダ油(分量外)を入れて火にかけ、③を流し入れる。平らに伸ばし、上面に薄切りのレンコンを敷きつめる。
  • へらで押さえながら中火~弱火で片面5分ずつ焼く。何度か返して程よい焼き色を付ける。

楠本 薫

楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)

2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。

バックナンバー

健康コラム
KENKO-column