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イキイキごはん

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。

今日もいきいき!旬ごはん vol.58

家族みんなが喜ぶ栄養たっぷりの甘辛鍋

大人も子どもも一緒に楽しめる「すき焼き」は、家族が集まるお正月のごちそうにピッタリ。一般的には牛肉を使うイメージですが、ヘルシーな鶏肉で作るのもおすすめです。

鶏もも肉は良質なたんぱく質を多く含み、筋肉の成長や修復を促します。鶏肉の中では脂質が多い部位ですが、牛肉や豚肉に比べると少なめです。

すき焼き風の鍋料理は、食物繊維が豊富なキノコ類やこんにゃくがたっぷり取れるのも魅力。食物繊維は脂質の吸収を抑える働きがあるため、生活習慣病の予防につながるでしょう。また、こんにゃくや木綿豆腐はカルシウムを多く含み、骨の健康維持に役立ちます。

副菜のメイン食材には、旬の菜の花をチョイス。免疫力や目の健康をサポートするβ−カロテン、抗酸化作用のあるビタミンC、「造血ビタミン」と呼ばれる葉酸が豊富で、女性が不足しやすい鉄やカルシウムも多く含まれています。調理の際は、水に浸す時間を短くして、栄養素の損失を抑えましょう。

1人分475kcal、塩分2.7g

鶏もも肉 1枚(280g)
白ネギ 100g
エノキ 100g
シイタケ 2個
春菊 50g
木綿豆腐 130g
糸こんにゃく 180g
砂糖 大さじ1
濃口しょうゆ 大さじ3
みりん 大さじ2
酒 大さじ1
だし 100cc

卵(S) 2個
  • 鶏もも肉を一口大の大きさにそぎ切りにする。
  • 白ネギは1cm幅の斜め切りに、エノキは石づきを切リ落とし小房に分け、シイタケも石づきを切リ落とし半分に切る。
  • 春菊は根の部分を切リ落とす。木綿豆腐は6等分に切り、糸こんにゃくは水洗いする。
  • 〈煮汁を作る〉ボウルに砂糖、濃口しょうゆ、みりん、酒、だしを入れてよく混ぜる。
  • 鍋にサラダ油を入れて中火にかけ、皮を下にして鶏もも肉を並べる。1分程度加熱して裏返し、全体が白っぽくなったら火を弱める。
  • 鶏もも肉を鍋の片側に寄せ、空いたスペースに各具材が混じらないように、春菊以外の具材を並べ入れる。
  • 煮汁を加えて強火にして、煮立ったら弱めの中火にして、ふたをせず7分程度煮る。
  • 春菊を加えてさっと煮る。
  • 取り鉢に生卵を割り、器に煮汁ごと盛り付ける。
POINT
盛り付けが美しく整うよう、鍋の中で具材の位置を決めたら、混ざらないよう注意しましょう。

1人分87kcal、塩分1.2g

菜の花 6本(100g)
ちくわ 小1本
塩 少々
白ゴマ 小さじ2
マヨネーズ 大さじ1
薄口しょうゆ 小さじ1/2
  • 菜の花は下部を5mmほど切り落とし、たっぷりの湯で20秒ほど塩ゆでし、すぐに冷水に浸して冷ます。
  • 水気を切り、2~3cmの長さに切る。
  • ちくわは2~3mm幅の輪切りにする。
  • 白ゴマをすり鉢でよくすり、マヨネーズ、薄口しょうゆを加えて混ぜる。
  • 菜の花とちくわを加え、和える。

楠本 薫

楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)

2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。

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