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イキイキごはん

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。

今日もいきいき!旬ごはん vol.56

香ばしく揚げた鶏肉のイモあんかけ

前回は、秋の味覚としてキノコを紹介しましたが、サツマイモも秋にぜひいただきたい食材です。今回は、3種類のイモが楽しめるレシピを紹介します。

サトイモは、サツマイモと同じく秋から冬が旬、ジャガイモは春と秋が旬です。それぞれさいのめ切りにして、あく抜きのため水にさらします。

鶏肉は、牛肉や豚肉と比べて脂質が少なく、さらに脂質に含まれる飽和脂肪酸も少ないのが特徴。コレステロールのバランスを保ち、血管の健康維持・促進が期待できます。良質なたんぱく源としてむね肉が注目されることが多いですが、もも肉も同じ。カロリーが気になる場合は、皮を取り除きましょう。鶏肉、イモ類の順に油で揚げたら、あっさりとしたしょうゆ味のあんに絡めていただきます。

付け合わせは、柿の甘味が優しい味わいの白和え。豆腐はカルシウムを多く含み、ホウレンソウにはカルシウムが骨に沈着するのを助けるビタミンKが含まれるので、骨粗しょう症予防におすすめの組み合わせです。

1人分353kcal、塩分2.7g

鶏もも肉 250g
青ネギ 1本
塩・こしょう 少々
片栗粉 適量
サトイモ(皮なし)
ジャガイモ(メークイン・皮なし)
サツマイモ(皮付き) 各40g
銀杏 4個

〈あん〉
だし 150㏄
濃口しょうゆ 大さじ1と1/2
みりん 大さじ1と1/2
水溶き片栗粉 片栗粉大さじ1・水大さじ2
  • 鶏もも肉は一口大に切り、塩・こしょうをする。
  • 青ネギを小口切りにして水にさらし、ザルに上げてペーパーで水気を取る。
  • イモ類は7~8mm角のさいのめ切りにして、水にさらしてザルに上げ、ペーパーでしっかり水気を取る。
  • 鶏もも肉に片栗粉をまぶす。
  • 170℃に予熱した油(分量外)で鶏もも肉を4分程度揚げ、バットに取り出す。
  • ⑤で使った油をそのまま170℃に予熱しイモ類を一気に入れて、2分後に銀杏を加えて、さらに1分程度揚げたら、ペーパーを敷いたバットに取り出す。
  • 〈あん〉だし、濃口しょうゆ、みりんを小鍋に入れて火にかけ、ひと煮立ちさせる。水溶き片栗粉を少しずつ加えながら、少しかためのとろみを付け、イモ類を加えてひと煮立ちさせる。
  • 鶏もも肉を器に盛り付け、イモあんをかけ、青ネギを散らす。
POINT
イモ類は均一に火が通り、短時間でホクホクに揚がるように、同じ大きさにカット。水にさらした後は、ペーパーでしっかり水気を取りましょう。

1人分70kcal、塩分0.9g

木綿豆腐(水切り済み) 70g
ホウレンソウ 50g
マイタケ 35g
柿 1/8個
白ゴマ 小さじ2
砂糖 小さじ2
薄口しょうゆ 小さじ1
塩 少々
  • ホウレンソウは塩ゆでして、すぐに水に取り上げて冷まし、3cmの長さに切る。
  • ほぐしたマイタケと塩を、油をひかずに火にかけたフライパンに入れ、香りが立つまで炒める。
  • 柿は細切りにする。
  • すり鉢で白ゴマをすり、木綿豆腐を加えたら砂糖と薄口しょうゆを加えて、水気を搾った①と②③を加えて最後に塩で味を調える。

楠本 薫

楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)

2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。

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