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イキイキごはん

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。

今日もいきいき!旬ごはん vol.54

旬をヘルシーに楽しむキノコの麻婆豆腐

秋が旬のキノコ類は、食物繊維が豊富で、低カロリーな食材です。シメジとエリンギに含まれるエルゴステロールは、紫外線に当たるとビタミンDに変化。油を使う料理で吸収率が上がる脂溶性ビタミンとなり、カルシウムの吸収を助けます。カルシウム豊富な豆腐と油を使う麻婆豆腐に、キノコはぴったり。豆腐は絹ごしや充填(じゅうてん)よりカルシウム含有量が多い木綿豆腐を使いましょう。

辛さの決め手である豆板醤は、好みに合わせて量の調整を。ゴマ油と山椒(さんしょう)で風味を付けて、青ネギと糸唐辛子で彩りを添えて仕上げます。

副菜の卵焼きは、ニラとチーズを入れてこっくりとした味わいに。卵とチーズはコレステロールが多いと言われますが、細胞膜やホルモンをつくるのに欠かせない栄養素でもあるので、適度に摂取しましょう。ニラの辛み成分であるアリシンは、疲労回復や免疫力向上を助けるので、体調を崩しやすい季節の変わり目に取っておきたい栄養素です。

1人分303kcal、塩分2.3g

木綿豆腐 200g
豚ひき肉 60g
ニンニク(みじん切り) 1/2かけ
白ネギ(みじん切り) 20g
シメジ・エリンギ 各35g
青ネギ(小口切り) 少々
豆板醤 小さじ1/4~1/2
甜麺醤 小さじ1と1/3
サラダ油 大さじ1

A
濃口しょうゆ 小さじ2と1/2
こしょう 少々
鶏ガラスープ 75㏄
酒 小さじ1/2
砂糖 小さじ1/3

水溶き片栗粉 片栗粉小さじ1・水小さじ2
ゴマ油  小さじ1/2
山椒・糸唐辛子  適量
  • 木綿豆腐は1cm角に切り、ザルに入れて自然に水を切る。
  • シメジはほぐし、エリンギは半分の長さに切って薄切りにする。
  • 鍋にサラダ油を入れて火にかけ、豚ひき肉を中火で軽く炒める。白ネギ、ニンニクを加えて炒めて香りが出たら、キノコを入れてしんなりするまで炒め、甜麺醤と豆板醤を加えて軽く炒める。
  • Aを加えてなじませた後、豆腐を加えてやさしく混ぜ、水分が抜けすぎないよう様子を見ながら弱めの中火で4分程煮込む。
  • 水溶き片栗粉を加えてとろみを付け、ゴマ油を回し入れ、山椒を振る。
  • 器に盛り付け、青ネギと糸唐辛子を散らす。
POINT
豆腐を入れたら、ふたをせずに4分程煮込みます。水分が抜けすぎないよう、様子を見て火加減を調整するなどしましょう。

1人分200kcal、塩分1.7g

溶き卵 3個分
ニラ 15g
ピザ用チーズ 20g
鶏ガラスープ 大さじ2
砂糖 小さじ1と1/2
塩 小さじ1/3
サラダ油 適量
  • ニラは5mm幅に刻む。
  • 溶き卵に調味料、鶏ガラスープ、ニラ、ピザ用チーズを加えてよく混ぜる。
  • 卵焼き器にサラダ油を入れて火にかけ、油をなじませる。
  • ②を3回に分けて流し入れ、手前に三つ折りにして、焦がさないよう注意しながら弱めの中火で焼き上げる。

楠本 薫

楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)

2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。

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