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イキイキごはん

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。

今日もいきいき!旬ごはん vol.53

はんぺん入りでヘルシーなゴーヤチャンプルー

ゴーヤは夏野菜の中でもビタミンCを多く含みます。紫外線ダメージを防ぐ働きがあり、夏には積極的に取りたい栄養素です。また、利尿作用によって熱を持った体を冷まし、余分なナトリウムを排出して高血圧やむくみを予防する、カリウムも含んでいます。

ゴーヤチャンプルーは豆腐と豚肉を入れるのが一般的ですが、今回はエビとはんぺんを使います。白身魚から作るはんぺんは、良質なたんぱく質が多く、カロリーは控えめ。ビタミンB12も比較的多く、ゴーヤに含まれる葉酸とともに赤血球を作る働きがあります。

水にさらしたり、ゆでたりするとゴーヤの苦みが抑えられますが、栄養素も流れ出てしまうので要注意。できるだけ短時間で済ませましょう。

付け合わせにも夏野菜を。ズッキーニはゴーヤ同様、ビタミンCなどを含みます。これらの栄養素は皮に多いので、皮ごといただきましょう。ゴマ味噌和えは、冷やして食べるのもおすすめです。

1人分184kcal、塩分1.3g

ゴーヤ 1/2本
はんぺん 1/2枚
エビ 6尾
白ネギ(斜め切り) 20g
ニンニク(みじん切り) 中1/2かけ
溶き卵 1個分
濃口しょうゆ 小さじ1と1/2
ゴマ油 小さじ2
  • ゴーヤのわたをスプーンでかき出し、薄切りにしてボウルに入れる。
  • 塩小さじ1/3(分量外)を加えてよくもみ込み、5分程置く。
  • ゴーヤを熱湯にくぐらせ、水にさらしてザルに引き上げておく。
  • エビは殻をむいて半分にそぎ、背わたも取り除く。はんぺんはスプーンで小さめの一口サイズにちぎる。
  • フライパンにゴマ油を入れて火にかけ、ニンニクを加えて炒める。香りが出たら白ネギ、エビ、軽く搾ったゴーヤを加えて弱めの中火で炒める。さらにはんぺんを加えて炒め、濃口しょうゆを加えて全体になじませる。
  • 溶き卵を回し入れて、中火で加熱して仕上げる。
POINT
ゴーヤの下処理は、えぐみを抜くために塩もみは必須。苦い方が好きなら、ゆでる工程はとばしてもOKです。ゆでる場合もサッと熱湯にくぐらせ、すぐに引き上げましょう。

1人分54kcal、塩分0.7g

ズッキーニ 120g
サラダ油 小さじ1
水 大さじ2
味噌 大さじ1/2
砂糖(あればキビ砂糖) 大さじ1/2
酒 大さじ1/2
ショウガ(すり下ろし) 小さじ1/2
白ゴマ 小さじ1
  • ズッキーニはへたを除いて少し大きめの乱切りにする。
  • ショウガ、味噌、砂糖、酒を混ぜ合わせておく。白ゴマは軽くすっておく。
  • フライパンにサラダ油を入れて火にかけ、温まったらズッキーニを加えて、軽く焼き色が付くまで中火で炒める。水を加えてすぐにふたをして、弱火で4分程加熱する。
  • ②の調味液を加えて優しく混ぜ、味噌が絡んだら火を止めて、白ゴマを加えて和える。

楠本 薫

楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)

2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。

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