イキイキごはん
季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。
旬の味を楽しむ春キャベツシュウマイ
3月ごろから出回る春キャベツは、やわらかくてみずみずしいのが特徴。旬の野菜を楽しむ、変わり種のシュウマイを紹介します。
あんは豚ひき肉とたたいたエビをメインに、干しシイタケを加えることで風味豊かに。シュウマイの皮の代わりに千切りの春キャベツで包みます。キャベツは食物繊維やミネラルが豊富で、まとまった量を取れるので、食後の血糖値上昇を抑える、血中コレステロール濃度を抑制するなど、生活習慣病の予防におすすめのレシピです。ヘルシーながら、ほどよいシャキシャキ感で食べ応えもあります。
副菜のチリソース炒めに使うチンゲン菜は、春・秋が旬。βカロテンが豊富で、抗酸化作用が高く、皮膚や目の健康維持にも働きかけます。エビに含まれるアスタキサンチンも、βカロテンと同じカロテノイドの一種なので、同じ働きが期待できます。
1人分239kcal、塩分1.9g
- 春キャベツの芯を取り除き4〜5mm程の千切りにする。ボウルに入れて塩を加え、手で軽く揉み15分置く。
- エビの殻と背ワタを除いて、包丁で滑らかになるまでたたく。
- 豚ひき肉と②を一緒にボウルに入れてよく練り、塩、こしょう、砂糖、しょうゆ、ゴマ油、酒、片栗粉を加えてさらに練る。
- Aを全て加えて混ぜ合わせる。手にサラダ油(分量外)を付けて10等分して丸める。
- 春キャベツはさっと水洗いしてザルにあげて水気を除き、手のひらに④のあんを乗せ、春キャベツをかぶせるように張り付けていく。
- クッキングシートを底に当てて蒸し器に並べ、グリンピースを上に乗せ、強火で10分蒸す。
- 蒸し器から取り出して皿に並べ、お好みで練りがらしを添える。
- POINT
- あんに春キャベツをかぶせたら、軽く握ってしっかりキャベツを張り付けます。クッキングシートを当てる部分は、あんが見えるままにしておきましょう。
1人分180kcal、塩分2.1g
- エビの殻をむき、背に切り込みを入れて背ワタを取り出す。イカは表面をかのこ切りにし、一口大の大きさに切る。
- チンゲン菜は2~3cmに、ナス、パプリカは小さめの乱切りにする。
- Bの材料を混ぜ合わせる。
- フライパンにサラダ油小さじ1と水大さじ1(分量外)、チンゲン菜の軸、ナス、パプリカを入れてふたをして火にかけて、煮立ったら中火弱で2分蒸し煮にして、取り出す。
- 同じフライパンにサラダ油小さじ1を入れて火にかけ、Aを全て加えて香りが出るまで炒め、豆板醤を加えて混ぜ、海鮮、酒を加えて炒める。
- チンゲン菜の葉を加えてサッと炒め、③を加えて一気に煮立てる。
- ④を戻し入れ、水溶き片栗粉でとろみをつけて仕上げ、パセリを散らす。
楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)
2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。