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季節の健康レシピ

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。

今日もいきいき!旬ごはん vol.45

ノエルの一夜を彩るフランス風骨付きチキン

クリスマスの定番、骨付きチキン。今年はクリームのコクとリンゴの酸味がマッチした、豪勢なオージュ谷風はいかがでしょうか。

フランスのオージュ谷はリンゴの産地。オージュ谷風のレシピには、シードルが欠かせません。カルバドス(ブランデーでも可)も入れてじっくり煮込んだ鶏肉はほろりとやわらかく、リンゴのコンポートと一緒に食べると、思いのほかさっぱりした味わいです。

鶏もも肉は、目や肌の健康を保つビタミンA、脂質をエネルギーに変えるのに欠かせないビタミンB2などが豊富。またこの大きさなら、0・8日分以上のたんぱく質が取れます。たんぱく質は筋肉を作り、骨の健康を維持するのに欠かせない栄養素。髪・肌・爪などのもとでもあるので、美容面からも積極的に取りたい栄養素です。

副菜のタブレは、クスクスが入ったサラダのことで、フランスなど地中海地方の郷土料理。アントシアニンやリコピンの赤にカロテンの黄色と、さまざまな栄養素が取れて、彩りも鮮やかな一皿です。

1人分871kcal、塩分1.8g

骨付き鶏もも肉  2本(1本340g程度)
玉ネギ 30g
マッシュルーム 5個
塩 小さじ1/2
こしょう 適量
バター 10g
サラダ油 小さじ1

A
カルバドス 大さじ2
シードル 250㏄
フォンドボー(市販) 大さじ4
ローリエ 1枚

生クリーム 75㏄
リンゴ  1/2個

B
カルバドス 大さじ1
レモン汁 小さじ1
グラニュー糖 50g
水 200c

バター(ソテー用) 5g
パセリ(みじん切り) 適量
  • 鶏肉全体に塩・こしょうを振り、茶こしで薄力粉(分量外)を表裏にまぶす。
  • 玉ネギはみじん切りに、マッシュルームは石づきを取って2~3mm程度の幅にスライスする。
  • フライパンにサラダ油とバター半量を入れて火にかけ、鶏肉を皮目から入れて焼き色が付くまで返しながら両面を焼き、皿に取り出す。
  • フライパンに残った油を拭き取り、残りのバター半量を入れて火にかける。玉ネギとマッシュルームを入れて炒め、少ししんなりしたら③を皮目を上に戻し入れ、周囲にAを入れて強火で煮立て、弱火にしてふたをし、15〜20分程度煮込む(煮汁を時々回しかける)。
  • 生クリームを周りから加えて煮つつ、塩(分量外)で味を調える。
  • リンゴは皮と芯を除き、6等分のくし切りにして小鍋に入れる。Bを全て鍋に入れて強火で沸騰させ、リンゴがやわらかくなるまで弱火で10〜15分程度煮る。
  • 別のフライパンにソテー用のバターを入れて中火にかけ、リンゴを程よく焼く。
  • 皿に鶏肉を盛り付けソースをかけ、⑦を添え、パセリのみじん切りを散らす。
POINT
リンゴのコンポートは、しっとりやわらかな食感がポイント。スプーンで軽く押して、やわらかさを確かめながら煮込みましょう。

1人分248kcal、塩分2.0g

クスクス 40g
塩 少々 
熱湯 40cc
レンコン 50g
カボチャ 70g
紫玉ネギ 40g 
小カブラ 1/2個
ブロッコリー 30g 
プチトマト 4個
オリーブ油 大さじ1

A
オリーブ油・白ワインビネガー  各大さじ1
塩 小さじ1/2
レモン汁 小さじ1
クミン(粉)、コリアンダー(粉) 各適量
  • ボウルにクスクスを入れ、塩を加えて混ぜる。熱湯を注ぎ、なじませて素早くラップを二重にかけ、タオルで包んで15分程度蒸らす。
  • レンコンとカボチャは皮付きのまま4~5mm幅の半月切り、紫玉ネギは5mm幅のくし切りにする。
  • 小カブラは皮をむいて8等分のくし切りに、ブロッコリーは小房に分ける。
  • フライパンにオリーブ油半量を入れて火にかけ、②を炒めて火が通ったら取り出す。残りのオリーブ油を加え③を加え、塩(分量外)を振り、水大さじ1(分量外)を加えてふたをして3分蒸らす。
  • そこへ、ヘタを取って半分に切ったプチトマトを加えて1分程度加熱する。
  • ボウルにAを入れてよく混ぜる。
  • 大きめのボウルに野菜を全て入れ、⑥のドレッシングの2/3を加えて和える。
  • ①のクスクスに残りのドレッシングを全て加えて混ぜる。
  • 皿に⑧をのせ、上に野菜を盛り付ける。

楠本 薫

楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)

2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。

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