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季節の健康レシピ

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。

今日もいきいき!旬ごはん vol.31

玉ネギの甘みが絡む和風のポークソテー

ポークソテーは厚切り肉をよく使いますが、今回はソースが絡みやすいスライス肉を使用。玉ネギをじっくり炒めた和風ソース仕立てにしました。

玉ネギは茶色くなるまで炒めると甘みが増し、コクが出ます。だしとしょうゆがベースの和風ソースは、リンゴ酢の酸味とマスタードの辛みがアクセント。玉ネギの甘みと相まって、奥行きのある味わいです。

玉ネギに含まれるアリシンには、ビタミンB1の吸収を助ける働きがあります。豚肉に豊富に含まれているビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるために欠かせない栄養素。秋の新米と一緒に食べたいおかずです。

付け合わせのレンコンは秋・冬が旬。コラーゲンの生成や抗酸化などの働きがあるビタミンCが豊富で、でんぷんに包まれているため加熱しても壊れにくいのが特徴です。弱めの中火で炒めてシャキッとした歯応えを残し、柚子胡椒(ゆずこしょう)とワインビネガーで大人の味付けに。炒めた松の実の香ばしさが、さらに風味を引き立てます。

1人分369kcal、塩分1.0g

豚肉(生姜焼き用) 180g
サラダ油 小さじ2
塩・こしょう・黒こしょう 適量
〈ソース〉
玉ネギ 120g
リンゴ酢 大さじ1/2
酒 大さじ2
サラダ油・強力粉・濃口しょうゆ 各小さじ1
粒マスタード 小さじ2
だし 100cc
  • 〈ソース〉を作る。玉ネギを薄くスライスする。
  • フライパンにサラダ油を入れて火にかけ、玉ネギを入れて中火~弱火で茶色くなるまでじっくりと炒める。
  • 玉ネギが茶色くなったら、強力粉を振り入れ混ぜ合わせる。
  • 酒、リンゴ酢を加え、煮立ったら弱火にし、だしと濃口しょうゆを加えて混ぜながら煮詰める。
    軽くとろみがついたら火を止め、粒マスタードを混ぜ合わせる。
  • 〈ポークソテー〉を作る。豚肉を半分に切り、表面に塩・こしょうを軽く振って5分ほどバットに並べておく。
  • フライパンにサラダ油を入れて火にかけ、温まったら豚肉を入れ中火で焼く。
  • 豚肉がしっかり焼けたら、ソースを加えて全体になじむように絡めながら焼き付ける。仕上げに黒こしょうを振る。
POINT
玉ネギを炒める際は火加減に気を付けて、焦げ付きそうになったら水を少し加えながら炒めましょう。つなぎに強力粉(薄力粉でも可)を混ぜると、ソースが肉に絡みやすくなります。

1人分138kcal、塩分1.2g

レンコン 100g
松の実 8g
ベーコン(ハーフ) 1枚
オリーブ油 大さじ1
パセリ(葉みじん切り) 適量
A
濃口しょうゆ 大さじ1/2
ワインビネガー 小さじ1
柚子胡椒 小さじ1/3~1/2
  • レンコンは皮付きのまま5㎜幅の半月切りにする。
  • ベーコンは5㎜角ほどの大きさに切る。
  • フライパンに松の実とベーコンを入れて油はひかずに炒め、取り出す。
  • オリーブ油を入れて火にかけ、弱めの中火でレンコンを炒める。火が通ったら③の松の実とベーコンを戻し入れ、続けてAを加えて炒め、味を調える。
  • 皿に盛り付け、上にパセリの葉を散らす。

楠本 薫

楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)

2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。

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