季節の健康レシピ
季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。
ごろごろ根菜が入ったヘルシートマトカレー
秋から冬にかけては、根菜がおいしい季節。煮物や豚汁もよいですが、今回はひと手間加えた、根菜たっぷりのトマトカレーを紹介します。
根菜は食物繊維が豊富で、お腹の調子を整える助けになります。しっかり火を通すことが大切なので、つまようじを刺すなどしてやわらかさを確認しましょう。一方トマトは、抗酸化作用をもつリコピンが豊富。加熱すると吸収率がアップするので、これからの季節は煮込み料理がお勧めです。
肉の代わりにこんにゃくを使うためカロリーは控えめ。格子状の切り込みを細かく入れ、薄力粉をまぶすことでニンニクなどの下味がよく絡まるので、ヘルシーながらしっかりした味わいです。
付け合わせも旬の野菜を使った一品。白菜の甘味とセロリの香りを生かし、ごま酢で和えたさっぱりとした味わいです。白菜は大きな葉のままゆでることで、加熱による栄養成分の流出を防ぎます。しっかり水気を切ることが、おいしく仕上げるポイントです。
1人分352kcal、塩分3.2g
- こんにゃくは両面に格子状の細かい切り込みを入れ、スプーンで一口サイズにちぎる。熱湯にくぐらせた後、流水にさらして粗熱を取る。ニンニクをすりおろし、塩、こしょうと合わせ、こんにゃくを加えて手でもみ込み、10分置く。
- 玉ネギは千切りに、レンコン・ニンジン・大根は一口大の乱切り、ショウガはみじん切りにする。ゴボウはささがきにして水にさらした後、水気を切る。
- こんにゃくに薄力粉をまんべんなくまぶし、余分な粉を落とす。
- 鍋にサラダ油を入れて火にかけ、③とショウガを入れて中火弱で炒める。油となじんだら玉ネギとゴボウを加えて香りが出るまで炒め、レンコン・ニンジン・大根を加えてさらに炒める。
- カレー粉を加えて全体に混ぜたら、カットトマトを加えてよくなじませ、ウスターソース、砂糖、塩を加える。
- チキンブイヨンスープとローリエを加えて煮立ったら、火を弱めて15~20分煮込む(途中から軽くふたをする)。
- 最後に牛乳を加えてコクを出し、味を調える。ご飯とともに皿に盛り、お好みで青ネギを散らす。
- POINT
- こんにゃくはスプーンでちぎることで、切り口をでこぼこにして表面積を広くします。手でよくもみ込むことで、しっかり味がなじみます。
1人分44kcal、塩分1.4g
- 白菜はたっぷりの熱湯に入れ、30秒程ゆでる。ザルに取り出して水気を切り、冷めたら1cm幅に切る。
- セロリの筋を除き、薄切りにする。
- ボウルに薄口しょうゆ・米酢・砂糖を入れて混ぜ、すった白ごまを加える。
- 手で搾って水気を切った①と②を加えて全体に味をなじませる。
楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)
2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。