季節の健康レシピ
季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・やさい料理研究家の大畑ちつる先生がご紹介します。
忙しい毎日にも春の彩りを
3月ごろから店頭に並び始める春キャベツは、通常のキャベツより水分を多く含んでいます。葉が柔らかいので生食に適しているとされますが、火を通すとふっくらとした食感が楽しめるのも春キャベツの特長です。いろいろな料理に使えて、サッと火が通りやすいのもうれしいポイント。忙しい毎日でも手軽に、食卓に春の彩りを添えてくれます。
今回は、春キャベツと春の魚・サワラで白みそ包み焼きを作ります。下ごしらえは、サワラに下味をつけて置いておくだけ。刻んだ春キャベツと一緒にクッキングシートで包み、オーブンで焼いたら完成です。包みをほどくと白みその甘くて香ばしい香りがふわりと広がる、春の旨みがギュッと詰まった一品です。
若竹スープも、塩こうじに一晩漬けたタケノコに、カットわかめとお出汁を注ぐだけの簡単レシピ。やさしい味わいで、どんな料理の付け合わせにもよく合います。
1人分210kcal、塩分1.85g
- サワラはAで下味をつけ、10分〜一晩置く。春キャベツは一口大のざく切りにする。
- 天板にクッキングシートを広げて春キャベツとサワラを汁ごと分け入れ、1人分ずつキャンディ包み(口を2回折り両端をねじる)にする。
- 200度のオーブンで約15分焼く。
- POINT
- 白みそなどはボウルでよく混ぜ合わせ、サワラにまんべんなく塗ります。あとは置いておくだけで、しっかり旨みが染み込みます。
1人分18.5kcal、塩分0.6g
- タケノコは、下半分は繊維を断つようにいちょう切りにし、上半分は繊維に沿って薄切りにする。塩こうじと合わせて一晩置く。
- 鍋にAを入れ、一晩置く。
- 2つの汁椀に戻したカットわかめと、①のタケノコを塩こうじごと、分け入れる。②の鍋を沸騰直前まで沸かし、汁碗に均等に注ぐ。
大畑ちつる(やさい料理研究家・管理栄養士)
大阪産野菜、大阪の味に特化した「なにわ料理」の専門家として、旬野菜を美味しくする月替りのおばんざいを学ぶ料理教室を主宰。和食の基礎が自然と身に付く上、味覚が繊細になるレシピは、最短ルートで料理上手になれると定評がある。大学院では幼児食育を研究し、卒業後は中央卸売市場に勤務し、野菜と果物のあらゆる知識を習得。NHK「ごごナマ」等メディアに多数出演、年2回開催の50人規模の親子クッキングは毎回満員である。
- なにわの料理教室osakafoodstyle公式サイトhttps://www.osakafoodstyle.com/
- インスタグラムhttps://www.instagram.com/osakafoodstyle/